■本ロットの特徴・こだわりポイント
【原料・原料処理について】
　　2023、2024年産の山田錦を使用。2025年の年明け2回目の仕込み。
　　この時期にしては水温がやや高く、麹用米の浸漬水分は133％に設定したが結果134.3％。蒸しの蒸気の微調整を行い、
　蒸し上がりは145％と狙い通りの数値に。
　　掛米は寒の時期と麹米水分から131%に設定し、麹による米の溶解とモロミ中の糖濃度を最適化し、酵母の発酵を調整。
【発酵について】
　　使用した「きょうかい601号」酵母は発酵が旺盛なため、後半の管理温度を5℃まで下げることで
　発酵を落ち着かせるとともに吟醸香の生成を促した。
　　外気の低い時期が続いたが発酵が活発で、途中に冷かん器も使用。分析値を確認しながら発酵25日目に上槽を実施。
　上品でスッキリとした味わいに仕上がった。

■テイスティングコメント（2025年4月）
　艶やかで透明感のある淡いイエロー。香りははっきりとしていて、バナナの様な南国の果実やメロンの様な果実の香り、花や炊き立てのお米、キノコのようなニュアンスが感じられます。口に含むとアタック(※)はやわらかく上品な甘さで、心地良い酸味によりさっぱりとした印象です。余韻はほどよく全体的に調和のとれた味わいです。
　白身魚のカルパッチョやポン酢でいただく豚しゃぶなど、素材の持つ上品な甘みのある食事と一緒に召し上がってください。

※アタック…口に含んだときの最初の印象

■本ロットの特徴・こだわりポイント
【原料・原料処理について】
　　2023、2024年産の山田錦を使用。2025年1月の年明けに仕込みを行った。
　　水温も低くブレンド米の特質上米質が均一で無い為、水の吸い具合を状貌より見極めた。
　麹用米の浸漬水分は133.1％、適度な甘みを表現できる麹に仕上げた。
　　掛米は麹用米水分に合わせて131～132%に設定し、麹による米の溶解とモロミ中の糖濃度を最適化し、酵母の発酵を調整。
【発酵について】
　　使用した「きょうかい601号」酵母は発酵が旺盛なため、後半の管理温度を5℃まで下げることで
　発酵を落ち着かせるとともに吟醸香の生成を促した。
　　外気の影響も手伝い発酵26日目に上槽を実施。軽快で華やかな味わいに仕上がった。

■テイスティングコメント（2025年4月）
　艶やかで透明感のある淡いイエロー。香りははっきりとしていて、バナナや熟れた南国の果実の香り、花のようなニュアンスが感じられます。口に含むと上品でほのかな甘さ、心地良い酸味によりさっぱりとした印象です。余韻はほどよい長さで米の旨味が感じられます。
　食事とのペアリングはお鮨（アジ、サバ、ブリなど）や豚肉、牛肉、チーズを使った料理など、適度に脂がのった素材やパンチのある料理と良く合います。冷やしてワイングラスや口の細い酒器でお楽しみください。

■本ロットの特徴・こだわりポイント
【原料・原料処理について】
　　2023年産の山田錦を初めて使用。
　　洗米は大吟醸で行う「手洗い」方式を用いることにより、米が割れないよう丁寧に洗米し、水の吸い具合を見極め。
　猛暑の影響で米が硬く、割れやすい特性が顕著であるため、麹用米の浸漬水分を132.5％に設定し、ほどよい甘みが
　表現できる麹に仕上げた。
　　掛米も同様に水分を130～131.5%に設定し、麹による米の溶解とモロミ中の糖濃度を最適化し、酵母の発酵を調整。
【発酵について】
　　使用した「きょうかい601号」酵母は発酵が旺盛なため、後半の管理温度を5℃まで下げることで
　発酵を落ち着かせるとともに吟醸香の生成を促した。
　　発酵25日目に上槽を行い、使用する仕込み水の量を汲水歩合145%と少なめに調整し、より軽快でシャープな味わいに
　仕上げた。

■テイスティングコメント（2025年3月）
　艶やかで透明感のある黄金色を帯びた淡いイエロー。香りははっきりとしていて、バナナのような南国の果実の香りや、マスカット、スミレのような花のニュアンスが感じられます。口に含むと上品な甘さ、心地良い酸味とほのかに感じられる苦みにより、さっぱりとした印象です。余韻はほどよい長さで米の旨味が感じられます。
　タイやヒラメのお刺身やカルパッチョ、鶏、豚の塩焼きなど、適度に脂がのった食事とのバランスが良く、冷やしてワイングラスや口の細い酒器でお楽しみください。

■本ロットの特徴・こだわりポイント
【原料・原料処理について】
　　洗米は大吟醸で行う「手洗い」方式を用いることにより、米が割れないよう丁寧に洗米し、水の吸い具合を見極め。
　麹用米の浸漬水分を132％に設定し、程よい甘みが表現できる麹に仕上げた。
　　掛米も同様に水分を132%に設定し、三段目の留仕込みの分のみ131.5%と少し調整したことで
　麹による米の溶解とモロミの糖濃度を最適化し、酵母の発酵を調整。
【発酵について】
　　使用「きょうかい601号」酵母は発酵が旺盛なため、後半の管理温度を5℃まで下げることで
　発酵を落ち着かせるとともに吟醸香の生成を促した。
　　お米の状態から発酵25日目に上槽を行い、より軽快でシャープな味わいに仕上げた

■テイスティングコメント（2024年11月）
　透明でやや青みがかったクリスタルな色調。香りは穏やかで、バナナ様の香りが感じられます。口に含むと山田錦由来のきれいで上品な甘さと、ラムネのような爽快で軽快な味わいが広がります。また酸味もしっかり感じられることから、食事と一緒に楽しむことができるタイプのお酒に仕上がっています。
　タイやヒラメのお刺身やカルパッチョ、鶏肉のソテーなど、適度に脂ののった食事とのバランスが良く、常温や冷やした状態で、ワイングラスや口の細い酒器で飲むとついつい飲みすぎてしまう、そんなお酒です。