2024年3月1日、一般社団法人飲酒科学振興協会「やさしい酔い研究会」の主宰により、第2回シンポジウム(会場:レンブラントホテル大分)が開催されました。
「今日とこれからのお酒と酔いの有用性を考える」というテーマのもと、協会の代表理事・松浦恵子氏(大分大学医学部教授)、副理事長・馬奈木俊介氏(九州大学大学院工学研究院教授)、副理事長・吉本尚氏(筑波大学医学医療系准教授)、理事・渡邊博子氏(大分大学経済学部教授)が講演。
老田昭伍氏(合同会社ダイバラボ代表)がアルコール体質検査事業に関する最新報告をしました。
今回、馬奈木氏が言及した「飲酒寿命」という概念の重要性が、講演後のワークショップなどでも注目されました。アルコール体質別に疾病リスクを考慮した、適切な飲み方がもたらす幸福レベルの計測をふまえ、エビデンス(科学的根拠)に基づく「飲酒寿命」を算出する試みの社会的な意義について、出席者の間で賛同を得て、再確認されました。また、吉本氏からは、アルコール体質検査のやさしい酔い実現に対する有用性の考察がなされ、ショートトークでは老田氏が、アルコール体質検査及び適正飲酒をビジネスに発展させる手法について論じました。
「飲酒関連の臨床研究~疑問を本気で科学する~」
松浦恵子 大分大学医学部 教授/学長特命補佐(ダイバーシティ担当)
「社会課題の数値化:飲酒寿命へ」
馬奈木俊介 九州大学大学院工学研究院 教授/総長補佐(SDGs 担当)、都市研究センター長
「アルコール体質を知ることは、やさしい酔いにつながるか?」
吉本尚 筑波大学医学医療系 准教授/健幸ライフスタイル開発研究センター長
「若者たちによるお酒との向き合い方~大分大学経済学部授業での取り組みから~」
渡邊博子 大分大学経済学部社会イノベーション学科 教授
適正飲酒をビジネスへ Nomityの挑戦
老田昭伍 合同会社ダイバラボ代表
司会:一般社団法人飲酒科学振興協会 代表理事・松浦恵子
パネリスト:副理事長・馬奈木俊介、副理事長・吉本尚、理事・渡邊博子